現在の閲覧者数:
<< 高校教育と奈良県政を考えるシンポジウムのご案内 | main | 「奈良公園バスターミナル」―“45億円のムダ使い”と批判集まる >>
奈良県政を考える県民集会―活発な討論が交わされる

 

 県立高校削減問題を考える会は9月14日(土)、「子どもたちの教育環境・学校生活を破壊する奈良県政を考える県民集会」を開催し、中高生の保護者や地域住民など56人の方が参加されました。

 

 

運動や裁判の経過、教育予算削減と開発優先県政の問題を報告

 同会事務局の深澤司氏(奈良革新懇事務局長)が主催者を代表して挨拶し「今回の高校削減・耐震化放置問題は平城高校・奈良高校だけのものではない。粘り強く県民運動に発展させよう」と訴えました。私(日本共産党前県議)からは、昨年の再編計画発表以降の議会内外の動きや関係者による裁判の経過などを紹介。文科省が推進する「政府・財界の求めに応じた人財づくり」を先取りする奈良県の教育行政の歪みを告発するとともに、「奈良公園バスターミナル」「奈良歴史芸術文化村」など教育予算削減と一体に進められている開発優先県政の実態や、知事トップダウンで進められる特異な県政の実情を報告し、「国政・県政の歪みとたたかって、豊かな高校教育を実現しましょう」と訴えました。

 

 

中高生や卒業生の悲痛な声が次々と・・・

 平城高校生徒の保護者は、1年間の署名運動や陳情活動を振り返り「先日の文化祭でも改めて素晴らしい学校と実感した。最後まであきらめない」と語気を強めました。

 奈良高校生徒の保護者は、「仮設校舎付近の水はけが悪く雨天時は池のようになりベンチを置き橋のように使用している」「設置予定の木製仮設体育館は現体育館の3割程度の面積しかなく活動が保障できない」など、悲痛な実情を訴えました。

 会場からは「新設される高校の説明会に行ったが、どんな学校かまったく理解できず、受験校を未だに決められない」(中学3年生の保護者)、「母校が亡くなることは本当に寂しい。県政に厳しい目を向けていきたい」(登美ケ丘高校出身の大学生)、「地域住民も一緒に平城高校を育ててきた自負がある。学校がなくなることは子どもたちの人生の歴史を奪うこと」(平城地域の住民)、「今回の再編は、奈良市の普通課定員が34%に減るなど極度の地域格差を生む。9月県議会に請願を4本提出する」(平城高校校友会の鳥見浩憲代表)、などの発言がありました。

 

 

諦めたら終わり―県政を変え高校教育の充実を

 集会の最後に同会の吉本憲司事務局長(奈教組委員長)が「運動は諦めてしまえば負け。これからも多くの運動を提起していきたい」と話しました。県政のありかたと深く関わる今回の問題。さらに大きな県民運動に発展できるよう頑張る決意です。

カテゴリ:青年の未来を切り開こう! | 09:16 | comments(0) | - | - | - |
コメント
コメントする