現在の閲覧者数:
<< 今週の早朝街頭演説予定 | main | 小中学校のエアコン設置へ県支援―9月補正予算で9億円の債務負担行為 >>
倒壊危機の奈良高校―再編理由に放置は許されない

 

 

 

高校耐震化、奈良県は全国ワースト2位

 

 文部科学省が8月28日に発表した公立学校施設の耐震改修状況によると、奈良県内の高校の耐震化率は89.98%(全国平均98.2%)で4年連続ワースト2位であることが明らかになりました。小中学校は99.5%(同99.2%)で27位、幼稚園は89.6%(94.6%)で38位、特別支援学校は100%で耐震化を完了しています。

 体育館などのつり天井については、小中学校の12棟のうち6棟、高校の7棟のうち6棟で未対策です。学校施設は学習の場であるとともに、災害時の避難場所にもなるため、早急な対応が求められます。

 

 

倒壊危機の奈良高―耐震化検討するも高校再編で先送りに
 

 なかでも奈良高校は、耐震改修促進法等で判定基準とされているIS値(※)0.6未満の建物が7棟あり、そのうち「倒壊する危険性が高い」IS値0.3未満の建物が5棟あります(別図・別表)。同校の耐震化は2009年頃から話題になり、東日本大震災のあった2011年の10月には県教委宛に新築移転も含めた「全面改修要望書」が提出され、耐震工事の実施設計や2013年にはプレハブ校舎の図面立案まで行われました。ところがその後、2015年に「高校再編成も含めた計画の立て直し」を理由に耐震化は見送られ現在に至っています。

 

 

奈良市は避難所指定を解除―県はいち早く対応を
 

 9月議会で高校再編の条例(計画は6月議会で強行可決された)が議決されれば、県立奈良高校は2022年春に平城高校(耐震済)地に移転され「耐震完了」となりますが、それまで3年半もの間奈良高校の耐震化は放置され、生徒は命がけで学ぶことになります。奈良市は同校を2次避難所に指定していましたが、今回の事態を受けて8月、指定を解除しました。
 県教委は8月の文教くらし委員会で私の質問に「補修などで対応」としましたが、安全確保にはほど遠い現状で、人命軽視との批判は免れません。9月議会でもこの問題を取り上げて参ります。

 

※2006年1月に出された国土交通省告示第184号は、建物の耐震度を表すIs値について
  ・IS<0.3     ― 地震に対して倒壊または崩壊する危険性が高い
  ・0.3≦IS<0.6  ― 地震に対して倒壊または崩壊する危険性がある
  ・0.6≦IS             ― 地震に対して倒壊または崩壊する危険性が低い
 としています。

 

 

カテゴリ:政策と主張 | 09:49 | comments(0) | - | - | - |
コメント
コメントする