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学習指導要領に「銃剣道」明記化―なぜ突然?

 

 

 

 

突然「銃剣道」明記なぜ??

 

 文部科学省が3月31日付官報で告示した新中学校学習指導要領(2021年春実施)の教科「保健体育」の武道で、選択できる種目の例に「銃剣道」が突然、明記化されました。「中学校の子どもたちに教えていいのか」など不安や疑問の声が広がっています。

 学習指導要領の「中学校保健体育」はこれまで武道について「柔道、剣道、相撲の中から1つを選択し履修する。なお、地域や学校の実態に応じて、薙刀などのその他の武道についても履修させることができる」とされていました。今回の改定で文部科学省は当初、武道8種目(柔道、剣道、相撲、弓道、空手道、合気道、少林寺拳法、薙刀)の表記を提案していましたが、銃剣道の明記を求める自民党内の呼びかけがあり、急遽、公表の段階で「銃剣道」も明記されるに至りました。自民党の佐藤正久参院議員(イラク派兵時“ヒゲの隊長”で知られる元陸上自衛官)は自らのブログで、文部科学省に働きかけた様子を述べています。

 

 

銃剣道とは―西洋発→軍事教練→戦後廃止→スポーツとして復活

 

 「銃剣道」とは耳慣れない言葉ですが、接近戦において相手を銃剣で突き刺す格闘術「銃剣術」から生まれた競技です。17世紀にフランスで発祥したとされており、発砲から次弾装填までの間に敵が接近してきた場合に銃の先に装着したナイフで攻撃することが原点です。日本には幕末〜明治期に伝えられ(日本固有の武道ではない)、旧日本軍が「銃剣道」と改め旧制中学などにおける軍事教練に採用し普及しました。戦後の民主化の中で廃止されましたが、1956年に旧陸軍大将の今村均氏を会長に「全日本銃剣道連盟」が結成されスポーツとして復活。競技人口は3万人で剣道競技人口180万人の60分の1ですが、多くが自衛隊員やOB、その子弟とのことで、警察や消防ではほとんど取り扱われていません。

 

 

標的は喉と左胸―致命傷を負わせることを念頭にプレイ

 

 競技は、旧日本軍が主力兵器としていた38式小銃をかたどった166cmの木製の棒(木銃)を持ち、防具をつけて戦います。有効な攻撃は「刺突」のみ。10m四方の試合場の中で、対戦相手の喉や左胸を刺突することやその姿勢などが評価対象とされる、いわば、相手に致命傷を負わせることを念頭に置いて実施される競技で、防具もそのようなつくりになっています。

 このことについて、青森県の日本共産党事務所に銃剣道の有段者だという元自衛官の男性から「自衛隊の中で職業軍人として教育されるのが銃剣道。相手の心臓(の部分)を突くと一本となる。防具はつけているが、衝撃は相当なもの。絶対に子どもに教えるものではない。」と電話がありましたが、同様の声は自衛隊の内部にも広がっていることと思います。

 

 

戦前の軍国主義教育への回帰を許さない運動を

 

 安倍内閣はこの間、戦前の軍事主義教育の精神的支柱であった「教育勅語」や、ナチス・ドイツの独裁者で知られるヒトラーの著書を、教材として扱うことを認める閣議決定をおこなうなど、戦前教育への回帰を進めています。戦争する国づくりと結びついたこの危険な流れをストップさせるために、ご一緒に声を上げましょう。

 

カテゴリ:政策と主張 | 17:49 | comments(0) | - | - | - |
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