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高級ホテルを「奈良公園の便益施設」という名目で誘致するのは、ムリがありすぎる。

↑60年前の「大和タイムス」を示して質問。1957年当時、「東京オリンピック対策」として同地にホテル計画浮上も、文化財保護委員会(当時の文部省、今で言う文化庁)が許可せず頓挫。同じ頃、若草山の「ロープウエイ」計画も頓挫している。荒井知事の「若草山モノレール」は3年前に頓挫した。奈良公園の規制を破ろうとする開発計画が、亡霊のように繰り返し現れては、「奈良公園の景観を守れ」の声により消えている。

 

 

 「高畑裁判所跡地整備事業」は、大正時代に大阪の富豪「山口家」の別荘・庭園があった場所で、昭和時代には裁判所の官舎として使われていた跡地に、平屋建て20室程度の超高級ホテルを誘致しようとする計画です。当該地は奈良公園の一角に位置し、観光スポット浮き見堂が有名な鷺池の南側に位置します。世界遺産のバッファゾーンでもあり、古都保存法・文化財保護法・風致景観条例など幾重にも規制を受ける地域です。

 

 荒井知事は、「奈良のブランド力を向上させる上質なホテルが必要」「往時を偲ばせる良質で低層の宿泊施設を整備することで奈良公園の価値を高める」とし、同地区を駆け込み的に都市公園区域に取り込み、開発許可のいらない「都市公園法に基づく便益施設」としてホテルを誘致しようとしています。

 私は代表質問で、便益施設とは公園の機能を維持するために必要なもの(トイレや手洗い場など)であり、確かに「宿泊施設」も認められているが、宿泊費も高く一部の人しか利用できない高級ホテルを「便益施設」とするのはムリがある、と批判しました。荒井知事は「高級であっても都市公園法が便益施設として認める宿泊施設に変わりはない」と述べましたが、私は、国土交通省が監修する「都市公園法解説改訂版」を示し、“公園地内という地の利を利用して営業本意に運営される恐れがある”として、宿泊施設を抑制していることを紹介しました。

 同解説書では、ヽい龍瓩や山の中など「臨海・林間」学校としての施設、∋咳にある公園など「僻地における宿泊施設」、A換颪ら観光客が来るが近隣の街に宿泊施設がない「空白地」、の3パターンしか認めていないが、今回の高級ホテルはどのパターンに当たるのか、問いました。荒井知事は質問に答えず、「ラブホテルのようなものを規制しているのではないか」と述べました。

 

 私は、奈良公園が1300年の悠久の時を経て守られてきた環境であり、「先人の努力、英知によって現代の立派な奈良公園が存在することを念頭におくべき」と主張しました。

カテゴリ:議会論戦 | 23:34 | comments(0) | - | - | - |
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