現在の閲覧者数:
<< 安堵町かしの木台隣地に大型流通センター 住民説明会が行われます | main | H27年度決算認定に3会派13名が反対 >>
国際芸術家村 ― 90億円のハコモノ構想に批判の声続々

 


 

総事業費は90億円 ー おおがかりな複合施設

 

「万国の芸術家よ、天理に集え」 ― というコンセプトで計画が急浮上した「国祭芸術家村」(仮称)構想。

 

 総事業費は約90億円 ― その大部分を地方創生交付金で賄います。天理市杣之内(そまのうち)地区を建設候補地とし▽芸術大学のサテライトキャンパス▽国内外から芸術家が一定期間滞在し研修を受けられる宿泊施設▽文化財修復施設▽宮大工など奈良の伝統工芸にかかわる後継者の育成施設▽展示即売所▽レストラン▽農作物直売所▽情報発信拠点−など、おおがかりな複合施設が計画されています。

 

 

交通不便地にコンセプト曖昧なハコモノ事業―「地方創生」といえるのか
 

 果たしてこの計画、上手くいくでしょうか。奈良県企画管理室は、文化芸術活動の拠点として人を呼び込みたいとしていますが、交通のアクセスは非常に悪く、同構想を推進する検討委員会でも「アクセスについて利便性の確保が必要」と厳しい声が上がりました。また、あらゆる施設を寄せ集めた構想に対し「文化分野のコンセプトが弱いのでもっと明確にしたほうがよい」との意見も出されています。国の交付金によってすすめられる部分が大きい事業ですが、開校と同時に定数割れとなった「なら食と農の魅力創造国際大学校」と同じような運命をたどらないでしょうか。
 

 文化財修復や宮大工の育成に関しては、現在、県の文化財保存事務所が大きな役割を果たしていますが、独立した事務所が存在せず、資料の保存や管理ができる事務所の整備が課題です。大がかりな施設整備は見直し、文化財保存や伝統工芸・芸術分野の担い手育成に絞った内容に改めるべきです。住民の暮らしと地域の願いに寄り添った「地方創生」を、今こそ求めて参りたいと思います。

 

カテゴリ:議会論戦 | 11:40 | comments(0) | - | - | - |
コメント
コメントする