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高校生議会と「政治的中立」

 ↑高校生の積極的な発言に刺激を受けました

 

 ↑聾学校の生徒は、気持ちのこもった力強い手話で質問を行いました。

 

 

 奈良県議会では8月、高校生議会が開催されました。県内6校24名の代表生徒が「高校生議員」として、知事や教育長に質問・提言発表などする企画です。高校生自身の体験に基づく斬新なアイデアや素朴な疑問は時にハッとさせられ、そのまま県政に具体化されたものもあります。


 議会終了後、私たち県会議員と「高校生議員」との懇談の場が設けられます。私は「18歳選挙権が実現しましたが、皆さんは投票に行きますか」と問いました。多くの高校生が「行きます」と手を挙げる中、何人か「私は行きません」と言うのです。不思議に思い訳を尋ねると「自分は両親や教師の影響を受けて政治的に偏っているかも知れない。政治的中立性に自信がつくまでは投票に行かない」というのです。私はショックを受けると共に、高校生にこんな感情を抱かせることは大きな問題だと思いました。


 日本の教育はこれまで、生徒の政治活動を禁止する通達(1969年)を根拠に、子どもに意見表明権を認めない傾向が強くありました。児童会・生徒会活動も、教師の管理の下で運営され、自由な意見表明ができない場合が少なくありません。

 

 18歳選挙権が実現した今でこそ、この1969年通達は廃止されましたが、新しく出された通達は、学校外の政治活動であっても校長への届け出を求め、校長が「学業に影響がある」と判断すれば、生徒の活動を制約できるという内容です。子ども達を人格ある主権者と認めず、政治に触れさせない、目覚めさせない、とするものです。「政治的中立性」という無言の重圧の根源が、この歪んだ主権者教育にあるように思いました。

 

 

 そんな中、政治的中立性を考えさせられるニュースが3本。

 

 1つは、神奈川県。さきの参院選で18歳の投票率が高かった行政区があったことから、その区内にある県立高校3校に対し、偏向した教育を行っていないかどうか、神奈川県警が電話で調査したというのです。投票に行こうと呼びかけておきながら、投票率が高いと「偏向教育をしてないか」と探る。本当に酷い話です。

 

 2つめは、長崎県。公立中学校で長崎の原爆被爆者の語り部の方を招き、体験談を聞く「平和の集い」が開催されました。語り部の方は、直接やけどなどの傷は負いませんでしたが、放射能災害で髪の毛が抜け、多くの学友が血を吐くなどして亡くなった体験を語りました。続いて、「原子力発電所も放射能を出すので怖いと思う」と自分の考えを話した途端、校長先生に「話をやめてください」と中断させられ、その後校長室で「日本の歴史教育は自虐的だ」など関係ない話を聞かされ注意されたというのです。原爆体験者が放射能に関する自分の考えを述べることもできない、おかしな時代になりました。

 

 3つめは、この奈良県。奈良市で長年、市当局の後援を得て続いてきた平和のための戦争展ですが、「日本会議」という右翼団体に所属する市議会議員の「同展示は政治的に偏っている」という意見をうけただけで、後援申請受理を取り消すことを一方的に決めました。主催者が理由を問うと「チラシに掲載されたイラストが、核兵器持ち込みを許さない意思を示すもので問題」だというのです。なんということでしょう。

 

 

 このように、明らかに言論の自由に対する弾圧、自由に物が言えない世の中が作られつつあります。

 

 高校生達の力強い積極的な発言を尊重する世の中を、守っていきたいと思います。

カテゴリ:青年の未来を切り開こう! | 23:23 | comments(0) | - | - | - |
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