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まつりの意味も平城宮跡の意味も変えてしまった「ニセねぶたまつり」は再検討を!
 青森のねぶたまつりが世界的人気であることから、それを模倣したまつりを冬の集客イベントとして実施しようと奈良県が計画した「大立山まつり」が開催されました(1/29〜2/2の5日間)。昨年9月県議会で突如2億円の補正予算がくまれ「ニセねぶたまつりで本当に集客できるのか」「2億円もの経費は県民の生活実感からかけ離れすぎ」「広告代理店によるイベントは『往時を彷彿とさせる』という平城宮跡歴史公園の主旨に反する」「冬の夜の平城宮跡は寒いので県職員や市町村職員の大量動員は気の毒」など批判の声が集中し、マスコミにも大きく取り上げられました。
 私も、地元平群町の時代まつり行列のステージ発表と巡行参加者を激励するため、2日目に参加しました。県の発表では、集客目標であった5万人を大きく上回る参加があったそうですが、まつり参加者の顔ぶれは、市町村職員やその家族、模擬店出店の観光協会・商工会関係者などが中心で、明白な観光客は半分くらいかという印象を持ちました。それも、たまたま宿泊していた旅館やホテルで入手したであろう案内チラシをもっての参加者のようで、わざわざこのまつりを目当てに会場に来た人がどれくらいいらっしゃったのか興味のあるところです。

 会場の入り口では参加者に「大立山まつりの楽しみ方」というチラシが配られていました。そこには、平城宮跡に神様や仏様が集まっているとし「まず大極殿にごあいさつしましょう」とあり、次に「願いごとをお祈りをしましょう」と書かれています。そして、大立山巡行の奉納儀式参加費¥2500(時価¥2000相当の葛根湯・胃腸薬・入浴剤の記念品つき)と¥300(記念品なし)の御札販売の案内、さらには、その御札をステージ横の椰の木にくくりつけておさめるという宗教的な行事が実施されていることが案内されています。

 このことについて、観光振興対策特別委員会でやりとりがありました。

小林照代議員(日本共産党)
「いつから大極殿が神仏を祭る場所になったのか」

観光プロモーション課長
「特定の宗教を助長するものではない。これからも、特定の宗教に偏らないよう、幅広くいろんな方々に参加していただく」

小林照代議員(日本共産党)
「大極殿をそういう対象にする、意味を変えていることが問題ではないか。高野山の四天王を模した『ねぶた』は奈良の伝統行事と関係ない。平城宮跡の大極殿というのは朝廷の正殿であって、古代国家の歴史や文化を体験する場所だ。地域の習慣と願い・信仰に根ざした祭りの本来の意味を変えてしまい、広告代理店に委託したイベントをすることは、平城宮跡にまったくそぐわない」

観光プロモーション課長

「平城宮跡は大宮通りを軸とした賑わいの拠点の1つ。春秋夏には天平祭が行われており歴史公園として整備がすすんでいる。大極殿院は1300年前に日本のいしずえが築かれた平城京の中心場所で、無病息災を祈る、祭をおこなう場所にふさわしいと考える。四天王は聖武天皇の頃に東大寺にあったもので、平城京の時代をしのぶに非常に適切」

小林照代議員(日本共産党)
まつりの意味も、平城宮跡・大極殿の意味も変えてしまったことは非常に残念。私の知人が『奈良瑠璃絵』に行った時に、青年観光客に『奈良の人は大立山まつりを本気で良いと思っているのか。奈良にはもっと独自に良いもの、もっと見せるものがある』と言われた。私は、地域に根付いてきた意味を変えてしまうイベントではなくて、『立山まつり』が行われている広陵・御所・橿原などの地域の方の願いや風習を伝えてきた伝統的な文化行事を大切にすることが、本当の活性化につながると思う」


 2億円もの予算をつぎこみ、まつりの意味も、平城宮跡・大極殿の意味も変えてしまった「ニセねぶたまつり」は、白紙撤回して検討しなおすことを強く求めて参ります。



  ↑会場に展示された「大立山」の1つ
カテゴリ:政策と主張 | 08:56 | comments(0) | - | - | - |
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