誰もが人間らしく働ける社会を―トラックパレードに連帯
2015.02.24 Tuesday | by 宮本次郎
春闘共闘トラックパレードにて、連帯のご挨拶を申し上げました。
父はタンクローリーの運転手でした。私は幼い頃、よくトラックに乗せてもらいました。
近物レックスの大型トラックを視ると、なつかしく感じます。
いま安倍内閣は、今通常国会で残業代ゼロ法案の可決を狙っています。「時間ではなく成果で評価」などといって、労働時間の制限を取り払おうとするものです。「年収1000万以上の一部の労働者が対象」などといいながら、今後の法律改訂でどんどん対象を拡大できる仕組みになっています。
2005年に日本経団連が発表した「ホワイトカラーエグゼンプションに関する提言」では、「年収400万円以上で時間の制約が少ない頭脳系職種、つまりホワイトカラー労働者をすべて残業代ゼロにすること」とし、「総務や経理、人事、企業法務、ファイナンシャルプランナーなどのホワイトカラー労働者の場合は、労働時間の長さと成果が必ずしも比例しないため、工場労働者がモデルとなっている現行の労働時間規制はなじまない。ホワイトカラーの生産性を上げるためには、年収や年齢で対象者範囲を限定せずに、労働時間規制を外すことが望ましい」としています。本当に危険な流れです。
幼い頃、父の会社の人たちとハイキングに出かけたり、野球をしたり、楽しい思い出がありますが、今はそのような福利厚生とは一切無縁の社会になりつつあります。
働く人が元気に、豊かになってこそ、経済の好循環を生むことがでると思います。安倍内閣の暴走とたたかい、誰もが人間らしく働ける社会の実現に頑張りたいと思います。