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さようなら富本憲吉記念館
 安堵町の富本憲吉記念館が、2月28日をもって完全閉館となりました。

 巨匠・富本憲吉は、美しい陶磁器を庶民の間に普及した功績が評価され、人間国宝第1号に認定された人物で、郷土に誇りです。日本の侵略戦争が激しくなり、芸術活動に厳しい目が向けられた時にも、創作活動をやめませんでした。私も1ファンで、何度も足を運び、生駒郡PTA協議会で見学会を実施したこともありました。

 3年前に存続の危機に直面した頃、議会の代表質問で取り上げ、荒井知事に存続への支援を迫ったこともありました。しかし、個人所有の記念館だったため、存続する条件が整わず、閉鎖されることになりました。たいへん残念でなりません。

 

 ↑様々な雑誌で特集されたことのあるおなじみの風景


 ↑巨匠の生家、でした


 ↑「本日終了です」の貼り紙を見て、思わず涙があふれます


 ↑ありし日の巨匠


 ↑関係書籍は京都芸大に寄贈されるとか


 ↑当時、貴族の間だけしか流通していなかった美しい食器を、庶民の暮らしに普及させた功績が認められ、人間国宝第1号になりました。


 ↑近代陶芸の草分けとして、広く知られる巨匠です



 ↑安堵町内には、富本憲吉氏から譲られた作品を所有する人がたくさんおられます


 ↑見納めとなる作品の数々。侵略戦争が激しくなり、芸術活動に厳しい目が向けられても、創作をやめませんでした。


 ↑私も、作品のレプリカを購入。明日からこれでお茶を飲み、醤油を差します。


 最終日となったこの日、全国から多くのファンがかけつけ、別れを惜しみました。私も、県議会でのやり取りを紹介し懇談しました。

 2011年12月議会での代表質問を紹介します。「続きを読む」をご覧下さい。
2011年12月議会代表質問の議事録を「奈良県議会議事録検索システム」から引用し紹介します。


宮本次郎:質問

 私の地元生駒郡では、各地でその町出身の人物や歴史的建造物、伝統文化に光を当てた取り組みが広がっています。先日、生駒郡PTA協議会の研修会として、生駒郡内にある小・中学校、幼稚園、保育園など二十二のPTAを対象に私たちが住んでいるまちの魅力を自分自身の手で実感しようというテーマで、安堵町、富本憲吉記念館を見学いたしました。

 富本憲吉は、美しいデザインの陶磁器を庶民の中に広く普及したことで知られ、人間国宝第一号と認定された人物です。
 ここに一つパネルを用意しましたが、これは、富本憲吉の代表作としてよく知られる作品で、テイカカズラの花をモチーフにした四弁花、四つの花びらがある花の連続模様が美しいお皿で、一九四一年の作品です。日本の侵略戦争が激しくなって、文化活動へも厳しい目が向けられつつある中で、美しいものを多くの人々の暮らしの中にと創作に全力を挙げられたということです。

 研修会当日、PTAの参加者からは、当時、貴族の間でしか手に入らなかった美しい食器を庶民の間に普及させた功績に感激した、体制に迎合せず暮らしの中に美しさを求め続けた憲吉の志に誇りを感じた、などの感想が寄せられました。そして、私たちが住んでいるこの地域に友達を呼びたくなったなどの意見交流がされました。

 ところが、この富本憲吉記念館は個人所有の博物館であるために、現在、運営が大変厳しく、存続の危機に瀕しています。現在、安堵町長を先頭に関係者が懸命に知恵を出し合い、スポンサーの獲得などにご尽力をいただいておりますが、奈良県にとってもかけがいのない財産であり、全国の富本憲吉ファンに支援を呼びかけるなど、県としての支援を検討するべきではないでしょうか。

 知事は、ことし八月、この記念館を訪れたとお聞きしますが、その感想を交え、所見をお伺いいたします。



荒井知事:答弁

 安堵町出身の芸術家富本憲吉さんのお話がございました。

 安堵町出身の芸術家であります、また近代陶芸の巨匠として知られる富本憲吉さんは、昭和三十年に人間国宝に認定されました。奈良県にとりまして、郷土の誇りであり、偉大な芸術家であると思います。県といたしましては、富本憲吉さんの偉大な功績について守り伝えていきたいと考えております。このため、県立美術館におきましては現在約百四十点の作品を所蔵しております。昭和四十七年の同美術館開館以来約四十年の間で富本憲吉展を十回開催いたしました。本年九月には特別陳列をして「富本憲吉〜模様の世界〜」を開催するとともに、東京の奈良まほろば館において、この展覧会の解説講座を実施するなど、その偉業の積極的な発信に努めてまいりました。

 一方、地域の重要な施設、貴重な資源を核とした地域づくりや観光振興は、地元市町村並びに地域住民の主体的・積極的な取り組みなしには継続的な発展は見込めない面がございます。富本憲吉記念館、ご生家でございますが、それを地域の観光資源にどのように利用するかという観点の議員のご質問でございました。

 昭和四十九年に安堵町出身の投資家が私財を投じて開設されたのが富本憲吉記念館だそうでございます。地元の取り組みを踏まえまして、近郊の個性ある美術館や周辺の寺社、広島大仏でございますが、と連携して一体となった地域の観光魅力をつくりたいと安堵町長は言っておられます。また、茶の器などをキーワードにした物語性・テーマ性、そこに行く動機がある。富本さんの作品は京都とか東京に多いわけでございますが、その生家に行ったら、作品よりもご生家だということ、幼小から東京に行かれるまでのご生家でございますので、その思い出になるような品とかということにも価値があろうかと思います。物語性・テーマ性のある展示というようなことにもなろうかと思います。そのようなテーマづくりにつきまして、あるいは展示の仕方につきまして、安堵町と協力した県としての支援のあり方を研究・検討していきたいと思います。これは地域の観光振興の方策を検討する助けにもなろうかと思っております。

 
カテゴリ:安堵町 | 08:30 | comments(0) | - | - | - |
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