安倍元総理銃撃ーテロは断じて許せません
参院選終盤の7月8日、安倍元総理が近鉄大和西大寺駅前で演説中に銃撃を受け死亡するというショッキングな事件が起こりました。亡くなられた安倍元総理に対し、衷心より哀悼の誠をささげます。
統一教会による霊感商法被害が犯行動機の一つと報じられていますが、どんな理由があったとしても、テロや暴力は断じて許せません。言論の自由と民主主義を守るために力を尽くす決意です。
同時に、要人警護のあり方が問われています。党県議会議員団と連携し、県警の取り組みを求めて参りたいと思います。
今年1月の「銃弾5発紛失事件」が頭をよぎる
事件の第一報を聴いた私の脳裏に、今年1月に発覚した奈良県警の「銃弾紛失事件」が頭をよぎりました。「紛失した銃弾が悪用されたか」と思ったのです。しかしその後、銃撃事件に使用されたのは手製の銃弾だったことが判明しました。
今年1月、奈良西警察署の拳銃庫から銃弾5発が紛失していたことが発覚。その日に当直していた若い警察官が犯人視され、24時間の自宅監視と12時間以上にわたる取り調べが1週間近く続いたことによりうつ病を発症し、代理人弁護士が県警本部に抗議を申し入れたという事件がありました。
点検は昨年2月以降1年近く適性に行われていなかったため、この1年間に拳銃庫にに出入りした警察官全員が容疑者であるにもかかわらず、1人の若い警察官に罪を着せようとした内部調査の在り方が問われます。当然、銃弾の管理の在り方も問われます。6月議会で日本共産党の追及に、県警補部長は「本件事案の実態解明、再発防止に全力を尽くす」と答弁しました。
一転、紛失は「勘違いだった」と弁明ーいったい何があったのか明らかにすべき
ところが奈良県警は、銃撃事件から1週間たった7月15日、銃弾紛失事件について「点検・管理上の誤りだった」として捜査の打ち切りを発表。犯人視されうつ病を発症した若い署員に謝罪したとのことです。6月の県議会では、日本共産党の追及に実態解明を約束していたにもかかわらず、突如の発表です。
若い署員を犯人に仕立て、あれだけ長時間にわたり脅したり不安をあおったりして自白を強要した取り調べはいったい何だったのか。本当に銃弾は紛失していなかったのか。本人への謝罪と名誉回復はもちろんのこと、再発防止のためにも、実態を詳しく公表し反省すべき点を明らかにするべきです。